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[INTERVIEW]新たな学び、そして仲間との貴重な時間―トレーナー研修受講 冨田香織さん
『オフィスブリエ0期トレーナー研修』受講メンバーインタビュー第3弾は、今年独立をされ研修講師、組織・人材育成コンサルタントとしてご活躍の冨田香織さんにお話を伺いました!
冨田さんは10年勤務された会社で約8年間に渡り管理職として部下のマネジメントを行われていました。その重ねてこられたご経験と、熱心な学びを通して企業のリーダーに寄り添った関わりをされています。
そんな冨田さんよりトレーナー研修への思い、そして研修メンバー同士での発見や感動体験についても詳しくお聞かせいただきました。
何のためにここで学ぶことを選択したのですか?
今年4月に独立を決意したことが一番大きい理由です。
前職の外資系保険会社では10年のキャリアがありますが、企業研修講師としての実績はなく、どこかで学びたいということは決めていました。
学ぶならきちんと“知恵の土台”になるものを身に付けたいと思っていました。複数の知人からいろんな学びのお誘いを受けましたがピンと来るものがなくて、どうしようかなぁと考えていました。
そんな中、このトレーナー研修のメンバーであり友人の重松和佳子さんからのお誘いで、トレーナー研修の存在を知りました。
和佳子さんからは、「今のコーチが素晴らしいから一度話を聞いてみて!」と、ご自身がコーチングを受けられている木村先生が開催するブリエ0期トレーナー研修交流サロンにお誘いいただいたのです。
木村先生のこれまでのキャリアや研修でされてきたこと、そして将来的にビジネスパートナーを求めているという内容のトレーナー研修の事前説明会だったのですが、最も信頼している和佳子さんの選択だったので、自分も木村先生から学びたい!と思っていました。
自宅に木村先生と和佳子さんをお迎えし、いろいろとお話を聞かせていただく機会もいただきました。
独立することを公表出来ない時期でもありましたので、相談できる相手もいなかったのですが、木村先生にお話させていただき背中を押していただくことができました。
もちろん女性として尊敬できる方ですし、実績なども踏まえて自分自身の師匠として、独立一年目に学ぶのはとても良いと直感で決断しました。
現時点で得られていることは何ですか?
独立して2ヶ月目となる今年5月からのスタートとなったトレーナー研修ですが、月一度メンバーが素晴らしい方ばかりで顔を合わせて学べることは仲間から頂ける刺激が多く、仲間意識も芽生えてとても素敵な時間だと思っています。
また研修後の1ヶ月の間にバディを組んで互いにコーチングを行ったり、相談したりとコミュニケーションを取る機会も私にとっては大切な時間です。
また、学びについて私にとって目新しかったのは、ストレングス・ファインダーです。
前職で管理職として8年間部下育成を行っており、その内の約6年間はコーチングも取り入れたマネジメントを行ってきましたが、ストレングス・ファインダーは、コーチングと掛け合わせるツールとして最強だと思ったのです。
ストレングス・ファインダーをどのように組織に活かすか、どのように自分に活かすかがとても新鮮で、現在の学びを経て自分に活かしていくことが出来ている感じがしています。
受講生同士でストレングス・ファインダーの資質を通して会話をすることが当たり前となった今、身近でコミュニケーションに悩んでいらっしゃる方にストレングス・ファインダーをおすすめして受けていただいたりと、人にお伝えする側になっています。
ストレングス・ファインダーの学びを通して特に重要だと感じていることは、
【組織を好き嫌いで成り立たせない】
【人を評価しない】
ということです。
自分自身とても意識をしている部分でもありますが、要は「違い」なんだと思っています。
放っておくと、ついつい自分の好きな人=自分とそっくりな人という傾向がありますので、いかに違うことを楽しんで受け入れるかがすごく大事な事だという考え方に変わりました。
比較して自分とは全然違う人がいたとしても、ストレングス・ファインダーの資質を想像して自分とは違うんだろうから、と違いを受け入られるようになりました。
前職で管理職になって3年ぐらいは、コミュニケーションを上手に取れないことがありました。
ストレングス・ファインダーこそ知らなかったものの、部下を知るという意味で、四柱推命、算命学、相手の個性を知る努力をしてきましたが、そもそもが統計である限り、信憑性はどうなんだろうと思っていました。
そういった意味でもストレングス・ファインダーは自分自身の行動が基となっている事、その結果から抽出されていることは、とても説得性が強いと考えています。
もしあの頃の新人管理職であった自分へアドバイスをするなら、こんな言葉を贈りたいと思います。
「管理職は人を成長させるということが仕事。人を作ってこそ、価値があるんだ」
「相手は生き物なので人を育てると自分が育つ。難しいけどやってみたほうが良い」
「“こうあらねばならない”と思う必要はない。いかに部下がイキイキと働く環境をつくれるかが上司の仕事」
「威厳、肩肘張ってしまうが、全然いらない。そんなものはいらないんだ」
「部下の働きやすく能動的にパワーが発揮できる環境をつくってあげることに注力すること」
やはり、器以上のことは出来ないですし、張り切って、粋がってもできないんです。そして部下はそこを求めていない。
8年間の管理職時代があったからこそ、今後企業に属するリーダーの気持ちがわかるトレーナーとして寄り添えると自負しています。
トレーナー研修後半のチームビルディングのパートもとても楽しみです。
今のところは自分の中で確固たるチームビルディング手法は見えていないのでいろんな企業で木村先生がされてきた、実績を出されてきたチームビルディングの肝を手に入れたいと思っています。
それが、私が独立し、企業・組織の成長を人材育成というカタチでサポートする中で一番ご支援したい部分でもあるからです。
今までのトレーニングの中でも一番印象に残っている回はどの回ですか?
3回目のストレングス・ファインダーの回です。
厳密には、その後のバディで互いにコーチングするという課題を実践しているときが最も印象に残っています。
メンバーの岩元真一さんにコーチングをしていただいたとき、私は未来について「こうしていきたいと思っている!」という将来のことについてお話しました。
すると、岩元さんは「絶対うまくいきますよ!」「うまくいくイメージしかない!」「仕事が山ほど来てこれは大変なことになりますよ!」と、言ってくれたんです。
しかし、その言葉を受け入れにくい自分が存在していました。
「岩元さん、、、なんでこんな前向きなことばかり言えるんだろう…」と。
でもポジティブな言葉をかけてくれてるのでどうにか合意形成させなきゃ、と考えながら岩元さんの話を聞いていました。
その瞬間、ハッとしました!!
またもや私は「自分と同じ感覚であってほしいな」と、自分自身の価値観を押し付けて岩元さんの話を聞いているのではないかと気付いたのです。
岩元さんがなぜこういうふうに前向きな言葉を発せられるのか。
それは、ストレングス・ファインダーの才能で「ポジティブ・未来志向・最上志向・自己確信」のある岩元さんだからこその言葉なのだということです。
それからは、“発言の根拠”という感覚で人の才能を見ることができ、同時に自分はその才能は上位にないことから、このような発想になりにくいんだと認めることができたのです。これは大きな発見に繋がりました。
この出来事を管理職育成に活かすとすると…
まず、自分の才能の中での低い資質を知って部下と接すること。
そして自分の才能で高い資質は放っておいても出てくるため、部下に伝わらないと感じたときは部下の強み・弱みに目を向けフォーカスするということです。
そうすれば、もっともっと部下のことを認めてあげられると思っています。
冨田さん、先日もコーチングで大きな感動を得られたとおっしゃっていましたね?
そうなのです。
これもメンバーである松本なおみさんとのバディコーチングの時のことです。
私自身はコーチとしてコーチングを職業にするまでの興味が持てていませんでした。
しかし今回はバディコーチングが課題なのでやらざるを得ません。
なおみさんのコーチングテーマとして「ストレングス・ファインダーをもっと意識したい!」というお題に対して、「ストレングス・ファインダーをもっと強化出来たら人生どうなりそうですか?」という質問を投げかけました。
すると、外資系保険営業マンでもあるなおみさんの口から「もっと保険が売れるようになると思います!」という言葉が発せられたのです。
本当に驚きました!
私はこれまで部下に対して「もっと保険が売れるようになるためにはどうすれば良いと思う?」という逆の質問を投げかけていたときには、こんなシンプルでポジティブな答えに至らないことがほとんどで、ストレングス・ファインダーを強化したら「保険が売れる」という言葉が出てきたことに強烈に感動しました。
そして改めてコーチングの問いというものはすごいんだと感じるきかっけになりました。
これまでコーチングを受けてきましたが、トレーナー研修で学び実践していくなかで感じていることは、コーチングのやり方に依存するのではなく、相手の違いを心から受け入れること。相手の可能性を本気で信じること。聞き手になる場合、答えを徹底的に手放すことです。
トレーナー研修の中で木村先生は「皆さま本当に素晴らしい」といつも心から人を認める言葉を発します。在り方の素晴らしさを感じます。様々なコーチングの型がありますが、要はコーチの普段からの在り方が大事なんだと木村先生から感じます。
研修講師として活動される中でリーダー育成に関して感じらていることはありますか?
管理職になる人は自己肯定感が下がったり自分の軸がブレると辛いということです。
部下育成はアヒルの子供みたいに従順についてきてくれるわけではないと感じているからです。
常にコミュニケーションの困難が付きまといます。
自分は何者か?どこが弱くてどこが強いのか?
リーダーも弱い部分があります。自分の弱いところを認められて初めて自己肯定感が上がるものだと考えています。
私はリーダーシップとはアンパンマンが自身アンパンを分け与えるように自分の何かを我慢し成り立つと考えて来ましたがそれが一人ひとりの“違い”だと本当にわかっていれば自然体で違いを受け入れられ、自分のエネルギーロスがなくなると思います。
管理職こそ自分を正しく理解をしておくことが大事なのだと改めて感じています。
そして、企業では管理職同士のコミュニケーションも大切ですね。
ストレングス・ファインダーは、単に人の好き嫌いで組織を運営しないところがキモだと思っていますし、私が感じたように互いの資質の「違い」を理解することで組織を発展していくことがとても大事だと思っています。
研修講師
組織・人材育成コンサルタント
冨田香織さん
取材後記
実際にご自身で8年間マネジメント・育成に関わって来られたからこそ、その難しさやもっとこうすれば良い!というビジョンをお持ちの冨田さん。
このトレーナー研修では共に学ぶ仲間を得られ、切磋琢磨されているご様子がお話の中でもまざまざと鮮明に伺うことができました。
さて、次回の研修からはいよいよチームビルディングパートに入ります。
個の強化を土台にしたチームビルディング。
後半のトレーナー研修の様子もレポートして参ります。乞うご期待ください。