どん底の試練を克服し、新たなステージへ:女性活躍推進コンサルタント 高田亜希子さん
依頼時の状態
- 仕事、子育て、家庭などを優先してしまい、自分自身を考えることが後回しになっていた
- 新しい将来に踏み出したいが不安でいっぱいだった
- 不安で事実を歪めてしまい、行動を止めてしまうことがあった
- 自分の選択肢が「逃げ」ではないかと自問自答し苦しんでいた
- 仕事を辞めるまでとその後のキャリアプランが課題だった
現在の成果
- ポジティブな選択を行い、自分もまわりも納得する働き方ができた
- どん底の試練から数ヶ月で回復、選択肢を増やすことができた
- どんな環境でもやっていくための自分の内側の構造に気づいた
- 自分の経験を活かし、希望に合致する集大成の仕事に就いた
- セルフマネジメントを自分自身で実践し、伝えるステージに一歩踏み出した
女性の活躍を推進するコンサルタントであり、コーチでもある高田亜希子さん。自分の経験と強みを活かし、充実した毎日を送っています。
当初は期間限定の課題解決に…とはじめられた木村元子のコーチング。5年間継続する中で、ご自身の、より大きなテーマに気づかれたそうです。
次の大きなステージへと踏み出された近況と合わせて、コーチング体験を振り返っていただきました。
大きな変化の中で迫られた選択と、どん底の試練
ーコーチングを受けようと思われたきっかけを教えてください。
私はもともとコーチングのプログラムを提供している会社にいました。
その会社で育児休暇をとって、5年前に職場復帰したんですが、それ以来、働き方が何かしっくりこないと感じていたんです。
休んでいたぶん同僚から取り残された感覚と、子育てをしながらのバランスがうまくつかめず、とても自己否定感が大きかったように思います。
そんな時、夫が九州で起業するので移住したい、という話が持ち上がりました。
大きな変化の中で、自分がどう一歩踏み出すべきか整理したい。そう思っていたところ、知り合いから元子さんを紹介してもらいました。
自分の強みに目を向けさせてくれるのが良かったのと、当時、自分について考える時間が全く持てていなかったので、なんて豊かで、贅沢なこの1時間!と感じましたね。(笑)
ー仕事、子育て、家庭…様々な課題の中で、当時一番大変だったのは何でしたか?
会社で頑張らなきゃ、と思う反面、夫が言いはじめた移住…それもいいな。と思っていたんですね。
でも、それは自分が会社でうまく活躍できないから、逃げ道として新しい環境を選ぼうとしているんじゃないか…と思ってしまって。目の前のことから逃げだそうとしている自分を疑うのが苦しかったです。
それを元子さんのコーチングで、いくつかの選択肢から自分の意思で選んでいるんだ、と思えるようになりました。
結局は「何を選んでも間違いは無い!」「亜希子さんはどうしたいの?」というところに行き着くんですが、その前にごちゃごちゃになっている考えをすごく聞いてくださって、一度整理して。
目の前の仕事、育児、夫との関係、全く見えない新しい将来に踏み出したい、でも長期的には不安…。一つずつ切り離しながら、言葉にしていきました。この時間が欲しかった!みたいな感じでしたね。
ー最終的には自信を持ってポジティブな選択をされた、ということですね。
そうです、めちゃくちゃポジティブでした(笑)
会社に居続けるかどうかは一番悩みましたが、結局九州に行くことに決めました。
行く!と決めてからは、自分の中でエネルギーがどんどん上がってきて、所属する会社でも最後まで、納得のいく働き方ができました。
そうそう、はじめは会社を辞めるまでの期間だけコーチングをしてください、とお願いをしていたんです。でも、この時間がすごく大事だと気づいて、そのまま継続することになりました。(笑)
ーでは、ご夫婦で九州に行かれて、同じ起業を志されたんですか?
いえ、夫とは別に、私は私で建築学科出身だった経歴を活かして、建築事務所の手伝いを始めたんです。縁もゆかりもない九州でしたが、子供が小さいうちは子供に合わせて働いて、いずれ自分で独り立ちする…という構想を練って、人づてに紹介してもらって。
ここからまた色々あるんですよ。(笑)
なんとそこに通って1週間で、もう事務所を畳むから来ないで。と言われてしまったんです。
びっくりしましたが、そこからしばらくして夫の会社も思うようにうまくいかなくなって…意気揚々と夢を持って新天地に来たけれど、1ヶ月も経たないうちに、え?どうやって生きていこう?みたいなどん底になってですね(笑)
トラブルってこんなに突然起こるんだ。自分のキャリアプランも全部がゼロになってしまった。どうしよう…って、元子さんにも泣きついていました。
振り返って気づいた、セルフマネジメントという大きなテーマ
ー気持ちの上でも経済的にも、とても苦しい時期だったと思いますが、当時のプライベートコーチングはどんな内容でしたか。
とにかく聞いてくれたな、という感じです。
すごく寄り添いながらも、状況を憐れむのではなく受け止め、この時間でどんな話ができたらいいか?という関わりをしてくださるんです。
自分でもコーチをしているからわかるんですが、元子さんがすごいのは、絶妙な距離感です。理解し過ぎて、わかるわかる!って同化するのではなく、ニュートラル。だけど温かみがある。
こちらが主導で話をし続けていると、「やっぱりこの状況を打開できるのは自分しかないな」と気づいて前向きになれる、そんな感じですね。
結果的には、九州に行く前から、関わることができたらすごく面白いだろうな、と思っていた国際大学があるんですけど、そこがたまたま募集をしていて、縁あって職員になれたんですよ。
それに、建築系でも当初プランと似たような仕事を紹介してもらえて、数ヶ月後にはどっちの仕事をしようか、と悩むほどになりました。
そんな、行動に移すことで選択肢が増える。という体験をずっと支えてくれたのが元子さんです。
—なるほど大きなショックの後、たった数ヶ月で回復できたんですね。何か、印象に残っている言葉はありますか?
元子さんは、必要な時には「私の経験話してもいい?」という感じで、ご自身の考えも述べてくれるんです。会社を辞められた時、ひとりで海外に高額なトレーニングを受けに行って、すごい不安を抱えていた…というお話もお聞きしました。
その中で、ずっと引っかかっていた言葉がありました。
「色々経験したけど、ようやく今は、どんな環境でもやっていける自信が持てた。」とおっしゃったんですが、当時私にはその意味が全然わからなくて。それは元子さんだからですよね!って。(笑)
ーあなたはすごい人だからじゃないですか!と思っちゃいますよね(笑)
そうなんです。(笑)
当時は、わからないけどそうなりたいな。どんな環境でもやっていけるようになりたいな。と思っていました。
でもこの5年間を通して、今はその気持ちはよくわかる、という風に変わってきています。
コーチングを通して考え方と経験の両輪が回り始めた…という感じです。
さっきのお話は、私の人生で最大のショックみたいに聞こえると思うんですけど、実はその後も、色々なことが起こりました。でも、そこまで落ち込まないし、対応できるようになってきました。
ー強くなっているし、対応の方法がわかった、ということでしょうか。
そうそう、落ちてもすぐに上がれるようになりましたね。
自分でそう考えるためのエンジンみたいなものが身についたんじゃないかな、と思います。
振り返ってみると、私にとって元子さんのコーチングは、自分を取り巻く環境が変わる中でどう生きていきたいのか?というセルフマネジメントがテーマだったんだな。と思います。
それが5年間通してようやくわかってきた感じですね。
ー目の前の課題を相談していたつもりが、気づいたら環境に左右されない自分が出来上がっていた、という感じですね!
出来上がった、とは言い切れないですが(笑)、出来上がるんだな、という自分の内側の構造に気づいた、という感じですね。
まず感情を切り離して観察する。そして自分の強みを知る。どんな環境でもこの2つがしっかりしていれば、何かしら糸口が見つかって前に進めるんだ。という楽観的な考えができるようになりました。
すぐに行動できるかどうか?までは、まだまだ修行中ですが、元子さんのコーチングを受けて経験してきたことをもとに、踏み出していける感じです。
ー現在は関西に戻り、新たなステップに進まれているとお聞きしましたが、どんな仕事内容でしょう。
以前から目指していたパラレルキャリアを実現しているのですが、一番中心にあるのは、女性活躍を推進する会社でのコンサルタント業務ですね。
企業で将来的にリーダーになるであろう、若い女性にキャリアを考えてもらう研修を企画したり、コーチングを担当しています。
私が元子さんのコーチングを受けて、すごく大事だと感じたからこそ選んだ仕事です。
自分が本当にしたいことって何だろう。自分の体験をもとに貢献できることって何だろう。と考えると、ごく自然な流れで行き着いた、現時点での集大成みたいな仕事ですね。
ーそれでは今後も、木村元子のコーチングは継続されるおつもりですか?
実は違うんですよ!元子さんのコーチングは、先月で一旦卒業しました。
…めっっっちゃ居心地いいんですよ(笑)、元子さんのコーチング。
今でも、私以上に私を理解してくださっているので依存になってくるんじゃないか、ということもあって、一度自分で実践する時期が来たと思っています。
ーへー!それでは今後、今までとはまた違う関係が生まれるかもしれないですね!
よくおっしゃっていた言葉の中に、「新しいことを始めるには、何かを壊さなければならない」というのがあって、そういうステージかな、と思っています。
本当に私の一部になってくださっていたので、ちょっと卒業して、修行してきますわ、みたいな感覚です。だからまた戻る可能性もありますね。
ここから新たな関係性が生まれればすごくハッピーですし、そういう思いで進んでいきたいと思っています。
ーありがとうございます。新たな展開に期待しています!
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