プライベートコーチング 成果レポート

依頼時の状態

  • 一方的な指示や、時には怒りの外的コントロールで教育しようとするが、思わしい成果が出ない
  • スタッフとの間に大きな隔たりを感じる
  • 業界内で自分だけが這い上がろうとして、本来の自分が求めている関係性が築けない
  • 組織が思ったスピード感で大きくならない

現在の成果


  • スタッフを信頼して権限委譲することで、ストレスが無くなり、効果が高くなった
  • スタッフからやりたいという声や、意気込みが感じられるようになった
  • 業界全体を通して価値を高められる、Win-Winの関係が築けた
  • クリニックが増え、雇用も少しずつ拡大している

西宮・芦屋・尼崎で耳鼻咽喉科クリニックを5院運営する「医療法人梅華会」の理事長、梅岡比俊さん。医療を通して日本の未来を明るくするため、医師として、経営者として、日々奮闘されています。

プライベートコーチングを受けて1年半、「既に充分な効果が現れている」とおっしゃいます。
今後更なる飛躍を目指される梅岡さんに、コーチングと出会ってからを振り返っていただきました。


「やり方」より「在り方」を変えようと思った

ー最初に、コーチングを受けようと思われた経緯をお教えください。


僕は本が好きでよく読むんですが、ある本の中でコーチングの存在を知りました。何度かコーチング関連のセミナーも受けてみて、「自分が気づかないところを気付かせてもらえる」というところに価値を感じて、受講を決めました。


—「自分が気づかないところを気付かせてもらえる」、それが必要と思われたのはなぜでしょう?


自分自身がもっと成長していきたいと考えたときに、色々な壁が出てきて、その壁を乗り越えている経営者の方を見たんですね。事業を伸ばしながら個人としても成長し、スタッフとの関係性も続いて、他者とも良い関係を築いて…彼らは僕に無いものを持っているはずですが、それは何だろうと考えると、能力の差じゃないと思ったんです。考え方の差だと思いました。
その差を埋めるためには、僕が気づいていない考え方を知る必要があると考えました。
自分で絶対に気付けない…ということは無いかもしれないけど、すごく遠回りをしている気がしたので、もっと短期間で成果を出すためにはコーチングが有効だと考えたんです。

—その時感じておられた壁とは、具体的にどんなものだったのでしょうか。

事象ごとでお話すれば、組織がなかなか大きくならなかったり、スタッフとの人間関係や、同業他社の中でどうも自分一人だけ浮いているように感じたり。本来の自分が求めている関係性が、他者と築けていないな、と思っていました。
ただ僕は、色々な問題の根っこは、その人の在り方に集約されると思っているんです。人間関係や売上など、目の前のことはいくらやっても問題対処なので、そういった事象ごとではなくて根っこのところを変えられたら、全部変わってくるんじゃないかと考えていました。

うまくいっている経営者の本を読んだり、お話を伺ったりすると、やっぱりテクニカルなことじゃないな、DoingよりもBeing、やり方より在り方かなと実感するんです。そうでなければ、僕とそういった経営者の違いは何なんだ、ということになりますから。(笑)

ーなるほど。たくさんのコーチの中でも、木村元子さんを選ばれたのはどうしてでしょうか。

僕は小手先だけの成功を求めていないんです。目先の売上がどうとかよりは、人としてどう生きるか、自分の理念の方向に合うか、というところを大切にしています。
元子さんは、例えば「スタッフが活き活きと輝く日本一のモデルクリニックを作ろう」というヴィジョンや、「医療を通して日本の社会を明るくする」というミッション、そういう大きな枠を深く理解してくれているし、ちゃんと信じてくれている。だからこそ、今僕がやろうとしていることに共感してもらえているな、と感じたら、迷わずGOができるんです。

それに、アンソニー・ロビンスのシニアコーチだと聞いて。僕もアンソニーが好きなので、そこにも共感、色々と共通言語があったので有難かったですね。


Win-Loseの関係から、Win-Winの関係を構築

ー実際にコーチングを受けてみて、スタッフの方との関係に変化はありましたか。

僕自身の成長を考える場合でも、自分だけ成長しても活性化しないですし、僕がどう人と関わっていくか、という本質の方に、よりフォーカスを置くようになったと思います。

例えば、それまで接遇がどうとか、電話の応対がどうとか、上辺のところを気にして指示を出してばかりいました。一方的に怒ることもありましたし、外的なコントロールをしていたんですけど、それが相手にとってどうなのかを考えて、彼らが主体的に考え、納得し、コミットしたことを中心にやるようになりました。
その結果が仮に、自分が思っているより良くなかったとしても、それはスタッフ成長の場だと思いますし、気長に時間を取って考えられるようになったと思います。

考えてみれば当然なのですが、経営者とスタッフではバックグラウンドも違うし、自分が学んで成長すればするほど、スタッフとの距離は乖離していくんですよね。逆に、経営者以上に勉強するような人がいたら、その人は多分、独立してしまうと思います。
その隔たりが大きくなったまま経営者の立場から話していても、いつまでたっても伝わりません。経営者が降りていくしかないですよね。降りていって同じ目線で話をして、成長を支えることが大切だと思います。ここに来たからお前ら早く上がって来いよ、では付いて行けないですね。

以前は、どうしてこんなこともできないんだ。普通できるでしょ?もっと考えたらいいのに…と、求めるレベルがちょっと高すぎたのだと思います。
でも、これはどうやったらいいと思う?僕は知らないから考えてみて。と任せて、できているところは褒めて育てて。そんなにすぐにできるものではないので、長い目で悠長に構えて見ていますが、そちらのほうが僕もストレスが無いですし、現時点では効果が高いと感じています。

ースタッフ以外との関係でも、何か大きな成果があればお教えください。

今振り返ると、元子さんのコーチングを受ける前の僕は、どちらかというとWin-Loseの関係を作ってしまっていたと思います。

自分は自分なりに正しい事をやっている自負がありますから、自分だけが這い上がって、利害が相反する相手に傍若無人と思われても、出る杭は打たれるから仕方がない、くらいに思って気にしていませんでした。
ところが元子さんと話をしていて、自分にも相手にもメリットがある、という選択肢を全く考えていなかったことに気づきました。自分が良ければという思いばかりではなく、業界全体を通して自分の価値も高められれば、より自分のなりたい姿に近いと思ったんです。

当初は、ある部分で競合にあたるため、仲良くなれるはずがないと諦めていた重要な相手がいたのですが、お互いが求めていることを一緒にやればいいじゃないか、というアドバイスで、「両方が勝てる要素」を考えることができました。簡単に言うと、お互いの立場から業界の素晴らしさを伝える活動を一緒にやって、それぞれを魅力的に感じる人が増えれば、利害を気にせず奪い合う必要もないと気づいたんです。
それまで食事に誘う事すら考えつかなかった相手ですが、今ではそういう方ともWin-Winの関係を築けているのは、私にとって象徴的な成果ですね。

ーずいぶん短期間で、大きな成果が上がったんですね。


先ほどお話した例はとても大きな変化があったのですが、基本的に成果は本当に少しずつ現れるもので、いきなり何かした瞬間、先生ありがとう!と言ってスタッフが抱きついてくる、ということは無いですよ。(笑)
成果を体感はしますが、本当にちょっとずつ、ちょっとずつ。すぐに大きな成果になる訳ではありませんが、取り組む姿勢はずっと保ち続けたいと思いますね。

例えば、今は取引業者さんともすごく仲良くさせていただいているんですよ。組織が大きくなると、それに比例して業者さんもたくさん来られるんです。これまで全然対応し切れていなかったのですが、ご縁をいただいてお世話になっている方たちですので、毎日は会えない分、年に2回、業者さんを集めるパーティーを開催しています。MRさんや薬屋さん、機械屋さんなど30人くらい集まっていただいてバーベキューをやるなど、メッセージを伝える方法を考えながら実践しています。

ーそれでは、今後コーチングに期待することは何でしょうか。

僕は充分成果が出てきていますので、今後はチームでも受けてみたいと思っています。学び続けることが大切なので、そこが伝わればいいなと思います。

来月には5つ目のクリニックができます。スタッフが成長するのって、やっぱり新しいことにチャレンジするときなんですよね。規模を大きくしても質が下がったら意味がないですし、勉強しなければならないことがたくさんありますが、スタッフは意気込んでいますよ。
新医院のリーダーをやりたいとか、積極的な意見が出ているのは本当に嬉しいです。スタッフを信頼して、任せられなければエンパワーメントできませんので、そういう部分でもコーチングが役立っていると感じますね。
今後は、そんなスタッフの「やりたい気持ち」を応援していきたいと思っています。

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