20年間やりたいと思い続けた起業を実現:港屋株式会社 代表取締役 五島希里さん
依頼時の状態
- やりたいことが叶わないまま、実現できずにいた
- 役割を果たすことと、自分が追い求めていたことが乖離していくように感じた
- 自分を役割にフィットさせようとして、自分らしく振る舞えなかった
現在の成果
- 思いっきりやっていいんだ、という自己信頼が高まった
- 自信がついて、具体的な行動が起こせるようになった
- 起業前の不安を乗り越えた
- 自分の会社らしい判断基準を作れた
- 踏み出せなかったことを実現できるようになった
中高生が社会課題に向き合い、クラウドファンディングを通して力を育む仕組み、スカラシップヤード。生徒の創造性を活かし、積極性を引き出すことで、周囲の大人に驚きを与えています。
運営会社 港屋 株式会社の代表である五島さんに、起業前から現在に至るまで活用されている、木村元子のプライベートコーチングについてお話を伺いました。
20年越しの「問い」に対する、最高の解を追い続けて
ーまず、コーチングを受けようと思われたのはなぜですか?
私は小さい頃…9歳ぐらいから、教育関連の仕事をしたいとか、起業をしたいと思っていたんですが、踏み出せずにいたんです。
29歳ぐらいまで、特に何もしないで来てしまったんですね。
もちろんそれまでも、その時その時でたくさんの挑戦はしてきたつもりでした。でも、いつもやりたいことリストの一番上に「起業する」っていうのがあって、これが叶わないまま30歳を迎えるのは嫌だな…と思っていたんです。
実は私もコーチでして、当時は元子さんがクラスコーチをされていたこともある、コーチ育成機関に勤めていました。周囲にコーチはたくさんいましたし、お願いすればコーチングをしてくださる人はいくらでもいる環境ではあったんです。
でも、さすがに社内の方に起業のコーチングはお願いしにくいですので(笑)、外部の人にお願いしたいな、と思っていました。
そんな時、現在は起業を実現しているのですが、弊社の取締役でもあり、当時から信頼していた同僚が元子さんのコーチングを受けていたので、紹介してもらったんです。
ー長年の夢が叶って実現した事業、どんな内容なんでしょうか。
ずっと、「どうすれば生まれた環境を乗り越えて、才能を発揮できる人が育つのか」という問いを追い続けているんです。
現在は、中高生に社会課題を解決するプロジェクトを作ってもらって、自ら寄付金を集める、そしてその寄付金の一部が自分の学校の奨学金になる…という仕組みを提供しています。
これは、クラウドファンディングというテクノロジーと、身につけたコーチングという能力で実現しているんですが、その時々の最新のテクノロジーや自分の能力、仲間の力を駆使して、問いに対して今できる最高の解を探し続けているんです。
ー20年間、具体的に行動はできていなかったけど、構想を温めて来られたんですね。
思いついた事は色々やっていたんですけど。保育園やインドネシアの孤児院、ユニセフにもインターンに行ったし、国連のインターンシップにも合格したし…でも、どれもしっくり来なかったんです。
一方、仕事は大好きでしたから、会社で求められる役割を果たすことが、とても楽しかったんです。
売上ランキングに入ったり、表彰してもらったり、それなりに成果は出ていたんですけど、自分の目の前の役割を果たすということと、自分がずっと追い求めていたことが乖離していく感じが、年々増していって。それでいいんだっけ。という気持ちが大きくなってきました。
ーそんな中、最初に木村コーチとお話になって、どんな印象をお持ちになりましたか?
コーチングは受け慣れているはずなんですが、最初は私がすごく緊張していたんです。
コーチらしくなくちゃいけない、みたいに思っていた時期だったので、自分がコーチングを受ける立場なのに、自分を役割にフィットさせようと一生懸命だったんですね。
元子さんからは、自分らしくない、鎧を被っているみたいなスタンスについて、問いかけをいただきました。ああ、私は自分らしく居たくてコーチングを受けているのに、コーチらしい自分でいようとしている…最初のセッションから、そういう気付きがありました。
自分の中から答えを紡ぎ出し、踏み出せなかったことを実現
ーコーチングを受けて4年とお聞きしていますが、実際に役に立ったのはどんなところですか?
いくつかステップがあったんですが、まず会社にいた頃ですね。
私は自己肯定感は高いほうだとは思っているんですけど、役割に押し込めることで、結構自分を捨ててきたんだな。というのが、いちばん最初の大きな気付きでした。
自分が本当にやりたかったことを話すようになって、思いっきりそれをやっていいんだ、自分のことを信じていいんだ、という自己信頼が高まったと思います。
3ヶ月目ぐらいには社外の人とつながり始めて、起業をするならこういうのはどう思う?とか、一緒にやらない?というような話を普通にできるようになりました。
それまではもっと抽象的なことしか言っていなかったと思うんですが、やろうと思ったらできるんだ。という自信がついて、挑戦する前の私を後押ししてくれました。
—なるほど、具体的な行動につながったんですね。
それから、会社にいたらやりたいこともいっぱいあったんですけど、どこまでやるのか?をコーチングのセッション中に決めました。会社にいつまでいて、その間に何をやり遂げて、どういう準備をして…などを整理して、プランを立てて。
でも、いざ会社の外に出よう、という時には不安がいっぱいで、辛くなってしまった時期もありました。その時に元子さんがいなかったら、私、もしかして起業できていなかったかもしれません。
その不安をどうやって乗り越えるか、という事は、言葉を変えて何度もお話させていただきました。
ーその後、起業されてからも、きっと色々ありますよね。
そうですね、1年目は、私という軸と、経営者としての軸を考えながら、判断基準を作っていくような期間だったと思います。
その頃は、色んな仕事が入ってきたおかげで、サービスが迷走してしまったんです。
その都度、それが本当にやりたかったことか、その人と一緒にやるべきか、今それをやるべきか…というような判断をひとつずつ、一緒に話しながら、この会社らしい選択をできるようになった1年間でした。
2年目は、とにかく駆け抜けてきた1年目と違って、初期のメンバーが立ち止まりそうになることも結構あった年でした。
私自身もまだ自分一人で立つのが必死で、頼られるのが怖かった反面、受け止めてあげられない自分に対しても、モヤモヤをずっと抱えていました。
どこまで自分で引き受けるか、とか、ここからは手放したほうがいいんじゃないか、とか。難しい判断でしたが、ストレングスファインダーや発達段階に当てはめて、いろんな視点で相談にのってもらいました。
誰に相談していいのかわからなかったので、元子さんに居ていただいて本当によかったなと思います。
今、3年目に入ったところですが、公の世界に出ていく怖さと向き合う、というような話をしています。
会社だけでなく私自身に対する取材など、個人に包まれていたものを外に出さなきゃならない場面が増えてきました。個人から経営者になって、人に発信していく側になって…、そういう段階で、その都度いつも元子さんに相談させていただいています。
おかげで、決断をするときに、こういう理由があって私はこれを選んだんだ。あれだけ悩んで、元子さんと話して決断したんだから、これをやろう。という自信を持てるようになりましたね。
ーいろんな決断のタイミングで、いつも木村コーチがそばにいる、という感じですね。
私にとっての一番の成果は、やりたいと思っていたけど踏み出せなかったことを、実現できるようになったことです。
会社の成果としても、新聞やテレビのドキュメンタリー取材など、色々なメディアに取り上げていただいています。
サービスとしても、利用者である生徒の成長を可視化していますが、1年目で成果が出ているので、そこも確立できるようになったと思います。
まだまだやりたいこと、腑に落ちていないこともありますし、満足とまでは言い辛いですけど、ちゃんと形になったな、と思えるのは、元子さんに伴走していただいたお陰もあるな、と思います。
経営者にはいろんなアドバイザーの方もいますけど、自分の中から答えを紡ぎ出してくれる、貴重な存在ですね。
ーありがとうございます。それでは最後に、木村コーチにメッセージがあればお願いします。
いつも、「こんなことがあったんです」と報告すると、自分のことのようにすごく大喜びしてくれるんですよ。もう、すごく喜んでくれるんです!
だからいつも、元子さんが過去最大級に驚くぐらいの報告をしてやろう、と思っています。(笑)
まだまだな感じがするんですよね。これからも、そういう報告ができるように頑張ります。(笑)
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